柔道ニュース  『全中を見て』

みなさん、こんにちは。

柔道ニュースは、10月14日に創刊3周年目を迎えることができました。
これもひとえに、山崎先生はじめ道場の皆様、ご愛読頂いている皆々様のおかげです。ありがとうございます。これからも『自然体』でやっていきたいと思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。

先般、京都大学の山中教授がノーベル賞を受賞されました。山中教授は中学から大学2年まで、柔道をされていたそうです(柔道弐段)。聞くところによると、柔道やラグビー(神戸大学3年~)での骨折の経験から、整形外科医を志したそうですが、手術が苦手だったために、基礎医学に転向、苦労の末現在に至っているそうです。何度も挫折を経験、その都度克服して頂点に上り詰めた人の言葉には、重みを感じます。今後益々のご活躍を期待したいです。

さて、今回のテーマは『全中を見て』としました。

今年の全中で最も印象に残った、女子・大成中学の活躍にスポットをあてました。

まず、大会結果からご覧ください(敬称略)。

【団体戦】
優勝 大成中
2位 帝京中
3位 相原中
3位 藍住中

【個人戦】

◆44kg級
優勝 藤山(川之江北中)
2位 鈴木(藤枝順心中)
3位 藤崎(芸濃中)
3位 上原(東御東部中)
※大成中選手は5位(ベスト8)

◆48kg級
優勝 武田(大成中)
2位 五十嵐(浜岳中)
3位 金城(沖縄尚学中)
3位 大竹(國學院栃木中)

◆52kg級
優勝 黒木(大成中)
2位 山下(鴻南中)
3位 吉成(高田中)
3位 廣澤(修徳中)

◆57kg級
優勝 村井(広陵中)
2位 鈴木(大成中)
3位 泉(田島中)
3位 斉藤(修徳中)

◆63kg級
優勝 鍋倉(大成中)
2位 嶺井(東松山南中)
3位 三浦(天王南中)
3位 佐々木(出雲第一中)

◆70kg級
優勝 畠石(相原中)
2位 中井(大成中)
3位 黒坂(綱走第二中)
3位 梅津(吉富中)

◆70kg超級
優勝 斉藤(香長中)
2位 冨田(相原中)
3位 石田(高川学園中)
3位 粂田(大成中)

以上のように団体戦の優勝はもとより、個人戦7階級中5階級で決勝に進出、それ以外の階級も3位とベスト8というめざましい活躍です。昔は個人戦は無かったですし、個人戦が出来てからもこれ程細かく階級が分かれていなかったので、単純に比較はできませんが、きっとここまでの記録は過去に無くまさしく快挙だと思います。

確かに優秀な選手を集めている(集まってくる)のでしょうが、集まればこうなれるかというと、決してそんな生易しいものでは無いことは間違いありません。
練習内容はもとより日常生活に至るまで、どんな指導を受けているのか、監督をされている大石先生のご指導には、とても興味があります。
ちなみに、「近代柔道杯」「マルちゃん杯全日本少年柔道大会」も制し、創立以来初の全国大会3冠を達成しました。
中学女子柔道の牽引役としてますますのご活躍と、女子柔道の更なるレベルアップを期待してやみません。

【柔道関連テレビ情報】

全日本学生柔道体重別団体優勝大会

11月3日(土・祝)
14時~
NHK Eテレ

平成24年10月15日
【第109号】