柔道ニュース 『平成26年 金鷲旗』

みなさん、こんにちは。

 

いよいよ子供達は夏休みに入りました。でも、柔道選手達は練習や合宿などで、夏休み中も何かと忙しい日々を過ごしている事と思います。また、勉強も頑張ってください。

最近全日本ジュニアの東京都予選と関東予選を見に行きました。

柔道のジュニアとは、その年中に15才から20才になる人、2014年で言えば1994年1月1日から1999年12月31日までに生まれた人が対象です。つまり大学3年の早生まれの人から中学3年の12月生まれまでの人が該当します。

今年は、山﨑道場から初の東京都予選に出場者が出ました。1期生の山﨑選手で、山﨑道場の新たな1頁が記されました。まだ高校1年ですので来年以降も期待したいと思いますし、山﨑選手に続く選手も出て欲しいと思います。

また、近隣の道場出身の選手が出場していて、小さい頃から見ているだけに感慨深いものがありました。

 

さて、今回のテーマは『平成26年 金鷲旗』としました。

7月21日から24日まで、福岡県のマリンメッセ福岡にて開催されています。金鷲旗については、平成22年と23年の分を第35号、36号、82号、83号に掲載しています。35号には金鷲旗独特のルールも書いてありますので、宜しかったらご覧ください。

今年の金鷲旗は男女合わせて513校が参加、高校3大タイトルの1つです。

春の選手権もそうでしたが、今年はとても混戦で、選手の皆さんには申し訳ありませんが、ファンにとっては非常に楽しみな年です。

有力校を振り返ってみます(敬称略)。

春の優勝校・修徳は小川が健在で、6月の東京都ジュニアでも並みいる大学生に交じって超級で3位に入る活躍ぶりでした。実は修徳は、中学時代の実績では全国区で活躍した選手は少なく、比較的地元東京の選手が多いのが特徴ですが、春に続いてどんな戦いを見せてくれるか楽しみです。

2位の白鴎大足利も、関東ジュニアに太田兄弟、柳原、浅野が出場、春も活躍した太田(彪)がこちらも筑波や山梨学院など大学の上位校のレギュラーに交じって2位の活躍、好調を維持しているようでした。この学校は、以前山﨑道場が夏合宿に行った足利市にあり、監督も含め全員が栃木県出身で、しかも山中を除くレギュラー4人が県の南西部地区の出身というトップ校には珍しい昔ながらの地元産チームです。そういう意味からも頑張って欲しいと思います。

3位の国士舘は春のメンバー吉良、山田(稔)、釘丸、山田(伊)、竹村に加え、1年生に昨年の全中2位の磯村と飯田が加入、特に磯村は東京都ジュニアでもかなりの実力者との感じを受けました。この一枚が加わった影響はとても大きく、春の大会からの戦力アップと言う意味では、国士舘が一番ではないかと思います。

同じく3位の崇徳も、エースの香川が全日本選手権出場、インターハイ個人戦も出場を決めた貫目や増本もおり、抜き勝負だけに楽しみです。

他にも、昨年は夏に向けて一気に仕上げて来てインターハイ2位だった大型チームの作陽。辻の入学で厚みの増した東海大相模。2年連続全中優勝の藤原が入学、中学の強豪兵庫の小野中や灘中出身者が多い日体荏原。春の大会個人戦2位の古田がいる天理。1年生に中学チャンピオンの蓜島と今入が入学したこちらも地元出身者が揃った埼玉栄。インターハイ出場を惜しくも逃し金鷲旗一本に絞っている桐蔭学園など強豪校は多いです。また、この大会は地元九州の人達には特に思い入れのある大会で、九州チャンピオンの大牟田はじめ九州勢の活躍にも期待したいところです。更に、地元越谷出身者が3人先発メンバーにエントリーされている3連覇を目指す東海大浦安にも頑張って欲しいですね。

 

一方女子ですが、こちらは春の大会は3人戦で体重制の点取り試合ですが、金鷲旗は5人戦で体重無差別の抜き勝負のため、男子と違い全く春の大会とは様相が異なります。

昨年は敬愛が抜群の強さで優勝しました。エースの大将まで一度も回って来ない『座り大将』を達成、副将も一試合にしか出場していないという圧勝でした。

今年はここまでのチームは無いと思いますが、鍋倉はじめ各階級にトップクラスの選手が揃っている上に重量級粂田(1年)も加わり、今年は優勝候補と目される大成。去年の優勝チーム7人の内4人が残っている地元福岡の敬愛。米沢、池、斎藤など中学時代活躍した選手で去年準優勝の経験者が残っている東大阪大敬愛。関東ジュニアで大学生に交じって見事優勝した(内容も立派でした)冨田がいる春の優勝チーム埼玉栄。他にも春の大会重量級個人優勝の佐藤が中心の東海大四。小川道場出身の荒谷のいる帝京。秋田出身の井上や春日柔道クラブ出身の浜が中心選手の淑徳。三郷少年柔道クラブ出身のシニアでも活躍している嶺井率いる桐蔭学園等々注目校がたくさんありとても楽しみです。

皆さんインターハイを直前に控え大変かと思いますが、伝統ある金鷲旗で今年も熱戦が繰り広げられ、世界に羽ばたく選手が出てきて欲しいと願っています。

 

平成26年7月22日

【第135号】