みなさん、こんにちは。
7月になり、いよいよロンドン・オリンピックまで1ヶ月を切りました。
代表選手達は、強化合宿で疲れもピークかと思いますが、当日に調子がピークに持っていけるよう、ケガに気を付けて頑張って欲しいと思います。
さて、今日のテーマは『平成24年度全日本学生柔道優勝大会』です。
6月23日~24日に日本武道館にて開催されました。今年で男子は61回、女子は21回目の開催となります。山崎先生も学生時代大活躍され、優秀選手にも選ばれています。
私は、24日の午後からではありますが日本武道館で熱戦を観戦しました。今年の注目は、東海大学が前人未到の5連覇なるか、それとも前評判の高い国士舘大学が5年ぶりの復活優勝なるか、更には東京予選で東海大を破った明治大学(前回優勝したのは平成13年)や、去年のメンバーが多く残った日本大学(前回優勝したのは平成9年)など、話題の豊富な年です。
この大会の試合要領については、第33号にも記載しておりますので、そちらもご覧ください。
今年も男子は7人制で、12人の選手の中から試合毎に7人の選手を選び、配列も毎試合変更自由です。したがって、オーダーにより結果が左右されることも有り得るために、各々の戦術も非常に興味深く、オーダー決めの段階から試合が始まっていると言っても過言ではないと思います。
では、男子準々決勝の結果からお知らせします。
【準々決勝】
東海大学 3ー1 筑波大学
明治大学 5ー1 桐蔭横浜大学
国士舘大学 3ー2 日本体育大学
日本大学 3ー2 天理大学
やはり、前評判の高かった4校が残りました。
【準決勝】(敬称略)
東海大学 2ー1 明治大学
橋本 引分 菅原
豊田 一本(合技) ○六郷
奥村 引分 兒玉
王子谷 引分 渡辺
野村 引分 上田
羽賀○ 一本(指導4) 高橋
穴井○ 有効(指導2) 寺崎
◆豊田VS六郷
豊田は188㌢120㌔(インターハイ100㌔超級優勝)、六郷もインターハイ優勝者ですが73㌔級です。体格的には圧倒的不利な状況でしたが、六郷が数少ないチャンスを逃さず、なんと技有2つの一本勝ちでした。
5人終わって1点リードされていた東海大でしたが、羽賀と穴井がしっかり取って逆転勝ちしました。
日本大学 ③ー3 国士舘大学
片岡 有効 ○小川
レイズ 一本(払巻込) ○井上
原沢○ 一本(反則) 春山
稲田○ 一本(内股) 岩尾
中川○ 一本(朽木倒) 浅沼
古園井 引分 羽沢
制野 有効 ○上杉
◆国士舘が2人終わって2ー0、残りのメンバーも実績のある有名選手揃いで、このまま大差で勝利してもおかしく無い展開でした。しかし今年の日大は勢いがありました。神がかり的な3連続一本勝ちで、続く古園井も全日本選手権の東京予選で活躍した選手(レベルの高い東京予選であと1回勝てば全日本。第1補欠)だけに、きっちり引き分けて日大の勝利が決まりました。
【決勝】
東海大学 3代表ー3 日本大学
渡辺 一本(大内刈) ○原沢
王 技有(背負投) ○古園井
豊田 技有(指導3) ○中川
穴井○ 技有(指導3) 片岡
王子谷○ 一本(横四方固) 制野(孝)
長澤 引分 稲田
羽賀○ 技有(指導3) 制野(龍)
代表戦
王子谷○ 有効(小外掛) 原沢
◆3人終わった段階で3ー0で日大リード。オーダー的には日大が前半勝負型、東海大が後半勝負型とはいえ、中学時代は全中90㌔超級2連覇、国士舘戦では岩尾から一本勝ちしている稲田も控えており、9割方勝負あったかに見えました。
しかしながら、キャプテン穴井が意地を見せ、1年生長澤が稲田と引き分け、肩のケガが完治していない羽賀も攻めまくって、最後は代表戦で王子谷が有効で大逆転勝利となりました。
昨年まで活躍した高木(海帆)がケガで欠場の中、まさに東海大の執念の勝利だったのではないかと思います。
前人未到の5連覇、本当におめでとうございます。
また、国士舘大や東海大に立ち向かい、互角以上の内容のある柔道を見せてくれた日大は、本当に立派だったと思いました。
大学入学後に伸びた選手が多く、金野監督のもと非常に勢いを感じました。
午前中用事があって、行こうかどうか迷いましたが、準決勝からだけでも、団体戦の面白さ、怖さを十分に堪能でき、来て良かったと心底思いました。
なお、この大会の模様は、7月8日(日)にテレビで放送されます。
7月8日 20時~22時 BS11
女子は3人制、5人制の各決勝、男子は準決勝、決勝を放送予定です。
是非ご覧ください。
平成24年7月1日
【第103号】