みなさん、こんにちは。
いよいよ今週(土)からオリンピック柔道競技が開幕します。
代表決定からあっという間でしたが、柔道は男女ともに軽いクラスからスタート、日本の金メダル第1号もきっと柔道選手であると信じ、大いに活躍を期待したいです。また、結果もさることながら、試合内容や礼法など立ち居振舞いも子供達の手本となることを願いたいです。
さて、今日のテーマは『第22回マルチャン杯関東少年柔道大会』です。
7月15日(日)に日本武道館にて開催されました。
この大会は例年東京武道館で開催されますが、今年は改修工事で使えないため、日本武道館が会場となりました。2階席の奥のあたりは空席もありましたが、それでもかなりの来場者でした。
昨年も書きましたが、『マルちゃん杯』という名前がついているように、東洋水産株式会社と東京都柔道連盟が主催しています。東洋水産は、全日本柔道選手権の特別協賛など柔道に理解のある会社です。実業団の柔道部も、かつては大熊政彦氏、関根英之氏、越野忠則氏等の国際級の選手がいましたし、現在も実業団の第1部に所属しています。この大会も無料で参加できる、ありがたい大会です。全国を7地区に分けて開催、今回の関東大会だけでも小学生185チーム、中学生男子144チーム、中学生女子71チームもの参加がありました。応援団等をを含めると1万人近い人数となる大規模な大会です。
山崎道場は4年前に初めて参加(一期生が当時4年生)、以来毎年参加し今年で5回目です。
試合は団体戦のみ、小学生は学年や性別関係無く、体重順に軽い方から5人並ぶ点取り戦です。よって、オール6年生のチームや、学年落ちのチーム、また巨漢揃いのチームなど様々です。
今年の山崎道場は、6年生3人、5年生1人、4年生1人のチームとなりました。昨年は6年生がいないチームでしたが緒戦突破、今年は更に上を目指して挑みました。
緒戦は第1試合場の第4試合でした。
先鋒 一本勝
次鋒 一本勝
中堅 優勢負
副将 引き分け
大将 一本勝
3対1で勝ちました。
先鋒が4年生ながら上級生相手に内股一本勝ちで勢いをつけました。次鋒も見事な内股一本で続き、そして中堅戦。相手は上級生、しかも昨年個人戦全国大会に出場している強豪選手です。序盤有効は取られたものの、終始互角の戦いで優勢負けに留める健闘を見せ、後半に繋ぎます。副将が引き分けた時点で内容差での勝利は決まりました。大将は気分的に楽に試合が出来たと思います。一本勝ちで締めくくり2回戦へ進出します。
2回戦
先鋒 不戦勝
次鋒 一本勝
中堅 引き分け
副将 一本勝
大将 一本勝
4対0で勝ちました。
先鋒不戦勝の後、次鋒が一本勝ち、副将、大将も勝ってこの試合も快勝しました。
3回戦
先鋒 一本負
次鋒 一本勝
中堅 一本負
副将 一本負
大将 一本勝
3対2で惜敗しました。
この試合は、相手チームの体重が5人合計で100㎏重い(1人平均20㎏)という体格差のあるチームでしたが、臆することなく戦いました。
先鋒で1点取られ、次鋒はまず有効、次に技有とポイントを重ね、最後は終了間際に押え込みで合わせ技一本勝ち。中堅・副将は取られてチームの敗戦は決まりましたが、大将は一本勝ちで意地を見せました。
惜しくも敗れはしましたが、選手一人一人の成長を感じました。
これほどの大きな大会で、しかも日本武道館という会場で3試合堂々と戦った選手達は立派だと思いますし、良い経験になった事でしょう。
全体の結果は以下の通りです(以下敬称略)。
【小学生】
優勝 春日柔道クラブ(東京)
2位 朝飛道場(神奈川)
3位 大原町少年柔道教室(千葉)
3位 寒川柔友会(神奈川)
5位 愛柔会(神奈川)
5位 松前柔道塾(東京)
5位 山武成柔会(千葉)
5位 臥牛館道場(東京)
【中学生男子】
優勝 国士舘中(東京)
2位 東海大相模中(神奈川)
3位 埼玉栄中(埼玉)
3位 文京一中(東京)
5位 総和中(茨城)
5位 国学院栃木中(栃木)
5位 安田学園中(東京)
5位 相原中(神奈川)
9位 大野北中(神奈川)
9位 修徳中(東京)
9位 まるや接骨院柔道教室(山梨)
9位 相洋中(神奈川)
【中学生女子】
優勝 相原中(神奈川)
2位 文京一中(東京)
3位 帝京中(東京)
3位 修徳中(東京)
以上のチームが9月17日(祝)に東京武道館にて開催される全国大会への出場権を得ました。
全てを見たわけではありませんが、小学生は決勝に残った両チームと、朝飛道場に2対1と食い下がった臥牛館が突出している感がありました。決勝は3対1と点差がつきましたが、両チームの力の差は無いと思いました。前2人がポイントで、今回は春日に流れがありましたが、もう一度試合をしたら、どうなるかわからないと思います。
春日柔道クラブが2連覇でしたが、両チームとも全国大会が楽しみです。
中学生男子も、決勝に残った両チームの力が抜けていたと思います。
優勝した国士舘は5連覇、埼玉栄との準決勝では、前2人が続けて寝技で決め、寝技の巧さをいかんなく発揮しました。さすが国士舘の寝技という感じで、日頃の充分な鍛練を伺わせる内容でした。
地元・埼玉栄では、今入選手(舟川柔道塾出身・2年)が均整の取れた非常に良い体に成長しており、このまま順調に伸びて欲しいと感じました。
決勝(国士舘VS東海大相模)は3対1でした。現時点では総合力で国士舘が若干リードかなという気がしましたが、これから関東大会・全中・マルちゃん全国大会など対戦の機会を楽しみにしています。
最後に中学生女子ですが、こちらは相原中が抜けた存在でした。中学生女子が大会に加わって今年で5年目ですが、全て優勝し5連覇達成です。
3人戦で昨年も活躍した冨田・畠石両選手が残っておりますので、優勝も納得です。全国大会が楽しみです。
参考までに、中学生上位入賞チームの選手について、出身道場をご紹介します。
国士舘中(男子)
先鋒 2年 春日柔道クラブ出身
次鋒 3年 宇和柔道会(愛媛)出身
中堅 3年 朝飛道場出身
副将 2年 羽田野道場(愛知)出身
大将 3年 羽島柔道クラブ(岐阜)出身
東海大相模中(男子)
先鋒 1年 松阪武道館(三重)出身
次鋒 3年 柴崎柔道クラブ(千葉)出身
中堅 3年 己盡塾冨吉道場(神奈川)出身
副将 3年 松前柔道塾出身
大将 2年 朝飛道場出身
相原中(女子)
先鋒 3年 一心館菅谷道場(茨城)出身
中堅 2年 松前柔道塾出身
大将 3年 松前柔道塾出身
文京一中(女子)
先鋒 1年 春日柔道クラブ出身
中堅 2年 春日柔道クラブ出身
大将 3年 春日柔道クラブ 出身
この中から未来のオリンピック選手が出る事を期待しています。
さあ、いよいよロンドン。しばらく寝不足確実です。
平成24年7月26日
【第104号】