柔道ニュース 『感謝』

みなさん、こんにちは。

週初めは寒かったのに、昨日今日は昼間はコートが要らないほど暖かでした。
早いもので今日から3月です。
特に6年生は最後の小学校生活を満喫して欲しいですね。

さて、今回のテーマは『感謝』としました。
息子の中学受験が終わり、ご挨拶かたがた稽古に参加させて頂きました。
一昨年の9月末以来ですから、約1年5ケ月ぶりになります。
道場へ向かう車中で色々な話をしました。1年生の頃から通った同じ道ですが、わずかな空白期間とはいえ車の窓から見る景色は、息子にとってどれも懐かしく、中には建物が無くなっていたり、違う店に変わっていたり、新しい風景も新鮮に感じたようです。
色々な習い事をやりくりしながらの慌ただしかった数年間に比べ、これほど「のんびりモード」で息子と一緒に道場へ向かうことは、かつてあまりなかったように思います。
柔道の話題はただ1つ、『ケガに気を付けて、皆と柔道が出来る事を楽しもう!』でした。

早目に家を出て、当時よく通ったカレー店で昼食。懐かしさで食欲も進み、ナンをお代わりしていました。稽古の2時間前には食べ終わり店を変えて休憩後、いよいよ越谷東高に到着です。駐車場、入口、柔道場、何を見ても『懐かしい』を連発していました。
道場ではお世話になった先生方や御父兄の方々、ずっと一緒に稽古してきた仲間たちが、暖かく迎えてくださいました。特に同級生の『あつ』『よし』『こた』『ひろと』に、やはり受験が終わって参加していた『あずま』の5人。久しぶりの全員集合となりました(本当はもう1人、『しゅん』にも会いたかったです)。
息子はまだ声変わりをしていないので、『あまり変わっていないなあ』とか、『背が伸びたなあ』とか、『太ったなあ』とか、子供同士色々な話に花が咲き、久しぶりの会話を楽しんでいました。更には、おんぶして体重が軽いだ重いだとか他愛もないことですが、これも貴重な時間だと思います。

そんな楽しい時間も過ぎ、稽古が始まりました。決められた位置に整列し、黙想→礼→先生の訓辞へと続きます。
この間、何を思い感じながら過ごしていたのでしょうか。後で聞いてみましたが、はぐらかしてまともに返答は返ってきませんでした。
準備運動で息が上がってしまうかとも思いましたが、想像していたよりは元気で、終始楽しそうにやっていました。さすがにスピード打ち込み&投げ込みはキツそうでしたが…。
自由練習(乱取り)も、最初は1年生、最後は5年生とも稽古しました。
3時間半の稽古を無事終了し、先生には『楽しかったです。また来ます!』と挨拶していました。
帰り道、これもよく通ったベーカリーレストランで食事。これまた、同席していて恥ずかしくなるほど食べ話も弾みました。
『久しぶりで体はキツかったけど、皆と会えて楽しかった!』
確かに子供にしてみたら、苦しかった思い出のイメージが強いのは事実だと思います。
私自身も子供の頃の寒稽古はいまだに忘れられません。夜明け前(朝6時稽古開始)、窓全開、柔道着一枚、昔の固くて氷のような畳、凍り付くように感覚が無くなってしまった足裏の感触、暗やみを柔道着で走ったラントレ、どれも今でこそ懐かしい思い出ですが、当時は我慢大会みたいな物でした。それでも続けられたのは、弟を始め一緒に頑張った仲間がいたからこそです。
息子たちも小学時代の大半の期間、週末を共に過ごし、長時間のきつい稽古に励んできた仲間の存在はとても貴重だと思いますし、久しぶりに道場に来て皆と再会できた事で、仲間のありがたさ、素晴らしさを感じることが出来たと思います。
先生に、皆さんに、そして道場に感謝しています。
写真は6年生です。神崎さんが撮ってくださいました。
みんな良い顔をしていますね。

翌日、息子は筋肉痛だと言っていました。でも、きっと忘れられない1日になったと思います。

平成25年3月1日
【第115号】