柔道ニュース 『谷本歩実先生 柔道教室』

みなさん、こんにちは。

 

昨日は静岡に出張してきました。天気も良かったので、上層部にうっすらと雪化粧をした富士山がとてもきれいに見えました。

先週は長野でしたが、紅葉はきれいなものの、やはりこの時期の長野は既に寒かったですね。

 

さて、今日のテーマは『谷本歩実先生  柔道教室』です。

何とオリンピック2連覇、しかもオール一本勝ちという快挙を達成、現在は実業団の雄『コマツ』の女子柔道部コーチをされております谷本先生からご指導頂きました。

谷本先生につきましては、宜しければ柔道ニュース第49号をご覧ください。引退された時に書いたものです。

 

お会いする前から、テレビや試合会場での受け答えぶりや立ち居振舞いから、人間的魅力のある、すばらしい人だと感じていました。そして今回直接ご指導頂き、改めてその思いを強くしました。

 

まず、今回ご指導頂いた内容ですが、準備運動⇒補強運動⇒寝技⇒立ち技でした。谷本先生は、最初から最後まで、2時間全て陣頭指揮を取って下さいました。しかも、その間少しの淀みもなく流れる水のように、子供達を飽きさせる事なく楽しく学べるように工夫されていました。

 

一年前まで現役選手だった人です。

自分でやるのと人に教えるのは当然別物であり、しかも多勢の人に教えること、子供に対して教えることは、更にまた別次元の話です。

谷本先生は、見事にこの難題をクリアーされていました。

きっと素養も高く、経験も積んでいらっしゃるのではないかと思います。

 

今回、立ち技は内股をご指導頂きました。『北京オリンピック決勝戦で、デコス選手から一本取った』あの内股です。

崩し方、入り方、投げ方に至るまで、シャドー打ち込みや、4人打ち込み等も含め、貴重なコツも伝授頂きました。更に、この内股を初めて習った大石道場でのエピソードや修得に向けて工夫した話なども交え、世界の頂点に立った人でも最初から上手だった訳では無く、努力の大切さも説明してくださいました。

最後は、オリンピックの金メダルまでご披露頂き、子供達は見たり触ったり、大喜びでした。色紙のサインも、一枚一枚丁寧に気持ちのこもったものでした。

限られた時間でしたが、子供達にとって、一生の思い出になった事と思います。

 

最後になりましたが、すばらしい実績と、直前(前々日)にも講道館でブータン国王に井上康生氏らと柔道を披露されるなど、ご多忙の先生が、わざわざ郊外の町道場まで来てご指導頂けるという事は、普通はあり得ない貴重な事です。山崎道場の子供達は恵まれているなと思うと共に、山崎先生にあらためて感謝したいと思います。

 

平成23年11月25日

【第93号】


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