みなさん、こんにちは。
なでしこJAPAN、ワールドカップ優勝おめでとうございます。
サッカー選手がオリンピック以上に憧れる大会での快挙、あまりの偉業の大きさに適切な言葉が思い浮かびません。
是非柔道も世界選手権の場で活躍を期待したいです。
話は変わりますが、先日愛用していた携帯電話が壊れてしまいました。
この柔道ニュースを創刊号から支えてきた愛着ある機種でしたが、今度は気分を変えてスマートフォンにしてみました。
購入して何日か経ちましたが、まだ使いこなせていません。
操作マニュアルは、Web上にはあるものの、とてもわかりにくく使いづらいです。まあ、あせらず適当にいじりながら覚えようかと思います。
さて、今回のテーマは『金鷲旗』です。
毎年福岡は博多で7月下旬に開催される、高校生の大会です。
以前もご紹介しましたが、高校の3大大会の一つ、他は春の選手権とインターハイです。
今年は春の選手権が震災の影響で中止となったため、今期の一冠目となります。7月21日から24日まで、マリンメッセ福岡にて開催。歴史は古く大正5年から続いており、今回が85回目の開催になります。
試合は1チーム5人の団体戦で抜き勝負で行われます。
ここまでは春の選手権と同じですが、代表戦は必ず大将同志でやるルールとなっています。それゆえに各校のエースが大将に座り、さまざまなドラマが生まれてきました。
中でも最も印象深いのは、世田谷学園と国士舘で行われた平成10年の決勝です。
世田谷学園の大将は棟田康幸選手でした。決勝戦、棟田選手が畳に上がった時、相手の国士舘はまだ次鋒でした。その後棟田選手は3人抜いて、大将同志の決戦となりました。国士舘の大将は鈴木桂治選手。棟田選手は4人目で疲労もあったと思いますが、結果は引き分けとなり、再度大将同志の延長戦へ。そして見事に鈴木選手から技ありを取って世田谷学園に金鷲旗をもたらしました。
世界チャンピオンにも輝いている棟田選手が、自身のベストファイトとして『唯一納得できる試合』と自己評価されています。
一方、この金鷲旗は、九州勢と九州以外の遠来勢の闘いでもあります。初めて金鷲旗が関門海峡を渡ったのは、昭和50年、山下選手を擁した東海大相模高校が優勝した年です。
この時は、山下選手は九州の人だから、金鷲旗は九州においていけというヤジが聞かれたそうです。それくらい九州勢にとっては思い入れのある大会という事です。
最近は遠来勢が圧倒的に結果を残していますが、久し振りに九州勢である東海大二高が松崎選手を擁して優勝した時(平成11年)の原口監督の姿も感動的でした。
さて、今年はどうでしょう?
男子は国士舘、女子は淑徳という、昨年度優勝校がやはり有力視されています。
特に淑徳は、昨年度1年生ながら、大活躍した田代/橋本両選手がまだ2年、昨年からどれだけ成長したか楽しみです。最近の試合結果から、橋本選手のコンディションが気になりますが、無事出場できれば、抜き勝負で強力な二枚看板の存在は絶大であり、優勝候補筆頭の座は揺るぎないと思います。
一方の男子は、昨年度優勝メンバーが3人残り、勢いのある1年生も加わった国士舘が有力だと思います。遠藤・小川・五十嵐の3選手は強力です(五十嵐選手の回復具合が気になります)。
他には倉橋・蓮池選手中心の東海大相模も粒揃いですが、王子谷選手の抜けた穴をどう埋められるか、注目したいです。
放送予定は以下の通りです。
◆7月26日 26時45分~27時40分
フジテレビ
平成23年7月20日
【第82号】