柔道ニュース 『第36回 関東中学校柔道大会』

みなさん、こんにちは。

厳しい残暑が続いいますが如何お過ごしでしょうか。

 

今週は通勤電車が空いていて快適だと思っていたのですが、昨日は凄い暑さで参りました。

今年一番だったそうです。

今日は今日で、出勤時には涼しいなと喜んでいたら、予報通りではありますが昼頃には凄い豪雨でズブ濡れになりました。別に何分も歩いていた訳ではありません。会社から敷地内を抜けてタクシー乗り場までの数十メートルでです。

そしてもう一つは気温差です。地区にもよりますが、昨日と今日で10度以上下がっています。これでは体もおかしくなりますね。

たいへんかもしれませんが、睡眠をしっかり取って夏バテ防止に努めましょう。

 

さて、前号でも少しふれましたが、夏休み期間中は小学生から高校生までの『夏の大会』が行われる季節です。

 

【小学生】

◆全国大会   8月28日(大阪府)

 

【中学生】

◆各都道府県大会    7月後半

◆関東大会    8月8日~10日 (栃木県)

◆全国大会    8月22日~25日(和歌山県)

 

【高校生】

◆金鷲旗7月22日~25日(福岡県)

◆インターハイ8月9日~13日(秋田県)

 

 

さらに加えて、シニアの世界選手権、ユニバーシアード、世界カデ選手権まであるのですから、私のような柔道愛好者にはたまらない季節です。ただ、これだけ試合があってもテレビ中継は世界選手権と金鷲旗だけで、少し寂しく感じます。

 

今回は、この中から中学生の関東大会を私なりに紹介してみたいと思います。

先にお断りしておきますが、今年の関東大会は場所も遠く平日だったので、直接見には行けませんでした。予めご了承ください。

 

【中学生関東大会】

①団体戦・男子(以下敬称略)

優勝    国士舘(東京)

2位    相原(神奈川)

3位    川口戸塚(埼玉)

3位    東海大相模(神奈川)

 

国士舘が圧倒的な強さを見せて優勝しました。

1回戦 4―1

2回戦 5―0

3回戦 3―0

準決勝 5―0

決 勝 4―0

 

試合前、国士舘は昨年大活躍した江畑・田崎・磯田という3選手が卒業し、今年はどんなチームになったのだろうと注目していましたが、『層の厚さ』や『体系立てた強化』が伺える結果となりました。

現在、中学・高校・大学と一貫校の強みを一番活かしていると感じます。

また、東海大相模はベストメンバーではありませんでした。ベストメンバーなら、どんな展開になったか、見たかったですね。

更に、越谷柔道会・柔志館・武里の各道場出身者が5人中4人を占める川口戸塚の3位も立派でした。県大会の決勝で敗れたため、全国大会での活躍を見る事が出来ず残念です。この学年は、もう1人越谷柔道会出身の古屋敷選手(明大中野)も激戦東京都大会で90㌔超級で3位になっており、凄い学年だと思います。

 

②団体戦・女子

優勝    相原(神奈川)

2位    足利第一(栃木)

3位    渋谷教育学園渋谷(東京)

3位    帝京(東京)

 

相原は3人戦という事もあり比較的接戦を勝ち上がりました。

2回戦 3―0

3回戦 1―0

準決勝 2―1

決 勝 2―0

 

やはり、冨田選手(松前柔道塾出身、2年生、今回個人70㌔超級優勝。小学生時代も全国2連覇)という存在が大きかったのではないかと思います。また、渋谷教育学園渋谷は、昨年の全国チャンピオンで今年カデ世界選手権(優勝)のため欠場だった朝比奈選手が出ていれば違った結果になっていたと思います。

その他では、この顔ぶれの中で足利第一の決勝進出も立派だと思いました。

 

③個人戦・男子

〈50㌔級〉

優勝    小池(竜王・山梨)

2位    須藤(水上・群馬)

3位    山口(相洋・神奈川)

3位    森下(相原・神奈川)

 

〈55㌔級〉

優勝    森下(相原・神奈川)

2位    石川(市川七・千葉)

3位    伊藤(那珂湊・茨城)

3位    八木(友部・茨城)  

 

〈60㌔級〉

優勝    込山(相洋・神奈川)

2位    赤江(塚沢・群馬) 

3位    細田(神栖二・茨城) 

3位    浅野(協和・栃木) 

 

〈66㌔級〉

優勝    田島(前橋みずき・群馬) 

2位     伴 (田島・埼玉) 

3位    秋元(相原・神奈川)

3位    執行(修徳・東京)  

 

〈73㌔級〉

優勝    渡部(八木が谷・千葉)

2位    飯島(国分寺・栃木)  

3位    酒井(浜岳・神奈川) 

3位    岡田(桜・茨城) 

 

〈81㌔級〉

優勝    釘丸(国士舘・東京) 

2位    坂東(日本学園・東京) 

3位    野地(神栖四・茨城) 

3位    吉田(埼玉栄・埼玉)

 

〈90㌔級〉

優勝    長谷川(田島・埼玉) 

2位    長村(神明・神奈川) 

3位    太田(足利第一・栃木) 

3位    岩渕(国士舘・東京) 

 

〈90㌔超級〉

優勝    浅野(東海大相模・神奈川) 

2位    太田(足利第一・栃木)  

3位    柳原(大平南・栃木)   

3位    浅見(国士舘・東京) 

 

個人戦は、小学生時代から全国的に活躍した選手がエントリーしている、超級に注目しました。結果は、浅野選手(東海大相模・朝飛道場出身)が順当に優勝しました。全国大会もどんな闘いを見せてくれるか非常に楽しみです。

2位の太田選手(足利第一・岩舟柔道会出身)も小学生時代全国優勝していますが、2年生ながら決勝進出は立派です。浅野選手との決勝はどんな試合だったのか見たかったですね(浅野選手の指導2勝ち)。

また、90㌔級では、埼玉・田島中の長谷川選手(新井道場出身)が優勝しました。現在東海大相模高校の富沢選手と同じ道場・中学ですが、この先楽しみだと思います。

 

④個人戦・女子

 

〈44㌔級〉

優勝     七野(由井・東京)

2位     大竹(国学院栃木・栃木)

3位     五十嵐(浜岳・神奈川)

3位     常見(東松山南・埼玉)

 

〈48㌔級〉

優勝     斎藤(東松山南・埼玉)

2位     高橋(修徳・東京)

3位     石田(前橋鎌倉・群馬)

3位     田中(白鴎足利・栃木) 

 

〈52㌔級〉

優勝     千葉(東松山南・埼玉)

2位     斎藤(塚沢・群馬)

3位     河野(足利第一・栃木) 

3位     橋本(瑞江・東京)

 

〈57㌔級〉

優勝     西尾(帝京・東京)

2位     萩野(浜岳・神奈川)

3位     石川(水上・群馬)

3位     加藤(埼玉栄・埼玉)

 

〈63㌔級〉

優勝     嶺井(東松山南・埼玉)

2位     今井(藤村女子・東京) 

3位     島袋(相原・神奈川)

3位     今(六角橋・神奈川)

 

〈70㌔級〉

優勝     浜(文京第一・東京)

2位     渡辺(相原・神奈川)

3位     築地(上青木・埼玉) 

3位山内(国学院栃木・栃木)

 

〈70㌔超級〉

優勝     冨田(相原・神奈川)

2位     渡辺(渋谷教育学園渋谷・東京)

3位     桒原(東松山南・埼玉)

3位     岡田(太田毛里田・群馬)

 

女子では、団体戦でも触れた冨田選手の活躍はもちろんですが、埼玉の東松山南が3階級を制し気を吐きました。特に小学生時代から注目していた三郷柔道クラブ出身の嶺井選手は、全試合オール一本勝ちで、しかも全て違う決まり技という内容でした。昨年は1年生ながら県大会優勝、この関東大会は2回戦敗退しましたが、全国大会2位でした。今年は1階級上げて県大会と関東大会に優勝、全国大会が楽しみです。

他にも、春日柔道クラブ⇒文京第一の浜選手も優勝し、冨田選手も含め2年生の活躍が目立ちました。

 

選手達は、県大会からおよそ2週間で関東大会、そしてこの後また全国大会と調整が大変だと思いますが、是非持てる力を出し切って悔いの無い試合をして欲しいと思います。

 

平成23年8月19日

【第84号】