柔道ニュース 『卒業⑩・温士』

みなさん、こんにちは。

先週は女子の全日本選手権が開催されました。
今週は28日に全国高段者大会、29日は男子の全日本選手権、5月5日は全国少年大会と、春の大会真っ盛りです。
山﨑道場の子供たちも、3日には春日部錬成大会に参加させて頂く予定です。この大会は以前当欄(第29号)でご紹介した通り、1日に何度も試合できる錬成大会ですので、特に経験の少ない小学生には絶好の機会です。是非積極的に参加して欲しいと思います。

さて、卒業生特集の最後はキャプテンの温士(あつし)です。親しみを込めて敬称を略させて頂きます。
温士は幼稚園・年中組の9月に入門しました。
7年半もの長い間、山﨑道場門下生として頑張りました。温士はみんなから『アツ』の愛称で呼ばれています。

アツは小さい頃から柔道センスを感じる子でした。他の選手が時間をかけないと出来ないこと時間をかけても難しいことをいとも簡単にやってのける、そんな非凡な才能を何度も目にしました。
加えて日頃の練習姿勢もすばらしく、良きお手本となる存在でした。
アツはその後も熱心に練習に取り組み順調に成長、数々の大会で個人戦では優勝含め上位に名を連ねる活躍。団体戦でも山﨑道場のポイントゲッターとして、存在感は絶大でした。
当然ながら先生方からの信頼も厚く、5年生から2年間、山﨑道場のキャプテンとして門下生を引っ張り、重責を見事に果たしました。

卒業にあたり、ご両親にいくつか質問させて頂きました。

◆思い出に残る試合
①初めて4年生の時に出たマルちゃん杯(団体戦)
『相手の上級生に苦戦しながらも残り数秒で反対の背負い投げで一本勝ちしました。
この時から団体戦は何故かいつもより気合いが入りバカ力!?底力!?が出て思いもしない技が出てた様に感じます(笑)』

②福山(広島)でのバラ祭大会
『団体戦、個人戦どちらも感動しました』

③近隣の大会(南埼玉郡市大会、さいせつ東部大会など)
『大きい相手に気合いだけはあってもいつも負けてしまった事です。
試合後はよく泣いていました』

④6年生の県紅白戦での順位を決める試合
『ちょうど成長期もあり体格も少しは人並みになり気合いの入った戦う姿に成長を感じました』

◆卒業にあたって
『この学年は同級生が多く切磋琢磨できた事に感謝しています。
特に東は入門も一緒でライバルとして共にできた事が本当に良かったと思います』

中学は地元富士中に進学、柔道部に入るそうです。
卒業生みんなに言える事ですが、これまで培った柔道の基礎をベースに、稽古日数も増え練習相手も強化されるので鍛えられて行くと思います。たくさん稽古してたくさん食べて、大きく成長していって欲しいと願っています。

アツへ
2年間キャプテンお疲れ様。小さい頃から稽古に取り組む姿勢はすばらしかった。
最後の県紅白戦で見せた『気迫』と『最後まで諦めずに攻めぬく柔道』を忘れず、中学でも頑張って欲しいと思います。
卒業おめでとう。

平成25年4月27日
【第121号】