みなさん、こんにちは。
いよいよ明日は全日本選手権です。既に組み合わせも決まり、今年はどんな試合になるか、とても楽しみです。
毎年、九段下の駅を降りると、いかにも”柔道経験者”という体つきの人達が大勢いて、その人波に沿って武道館まで辿り着くと、入口付近には、往年の名選手がたくさん…。少し待って開場。久しぶりに会った父や弟と乾杯して、パンフレットを読みながら開会式を待ちます。
もう20年以上続いている我が家の行事です。
『いつまでも続けられるよう、お互い元気でいようね』が最近の合言葉になりました。父も79歳、親孝行は何も出来ていませんが、毎年楽しみにしてくれています。
さて、今日のテーマは『高段者大会』です。毎年4月28日、全日本選手権の前日に講道館にて開催されています。
高段者とは、文字通り段位の高い人で、この試合の対象は五段、六段、七段、八段です。皆さん永年柔道に精力を注がれ、現役を退いた後も指導者として後進の指導に携わっていらっしゃる方々です。
組み合わせは、年齢や体格を考慮して、同じような人を対戦させるようにしています。と言いますのも、このクラスの方々になりますと、年齢・体格・キャリア・現在の環境等千差万別だからです。
例えば、山崎先生のように、40歳台前半の元日本代表のトップ選手で、段位を昇り詰めてきている人もいらっしゃれば、こつこつ昇段してきた、70歳台の選手までいらっしゃいます。このような状況で無作為に組み合わせたら試合にならないし、ケガも心配です。また、申し込む選手も限られてしまうでしょう。
それゆえ、配慮の行き届いたシステムだと思います。
私は、この大会の存在は中学時代から知っていましたが、平日という事もあり、見に行く機会はありませんでした。
近年は山崎先生の勇姿を拝見したかったのですが、仕事の調整がつかず実現できませんでした。
(弟がビデオに撮ってくれており、見せてもらっていました)
今年は念願かなって何とか調整がついたため、初めて観戦しました。
まず思ったのは、非常に懐かしい往年の名選手にお会い出来る事です。尤も、会えるだけなら全日本始め大きな大会に行けばお目にかかる事はできます。しかしながら、そうした人が柔道着を着て試合をする姿は滅多に見ることができません。
現役時代を彷彿させる顔・体つき・技の人もいれば、名前を聞かなければ誰か判らないほど変わってしまった人など様々です。中には、30回出場の表彰をされている人もいらっしゃり、あらためて凄い事だと感心した次第です。
また、一昨年は、私が初めて柔道を習った先生が七段で、息子が初めて柔道を習った山崎先生が六段で、それぞれ優秀選手に選ばれたのですから、不思議な縁を感じました。
今年、私の知っている(私が一方的に知っているだけですが)有名選手は以下の通りでした(抜粋・順不同・敬称略)。
みなさんお元気に試合をされていました。
【五段】
浦田剛、井上智和、鈴木貴士、桶谷忠司、弓矢竜太、
【六段】
高波善行、後藤竜二、深井茂和、阿武貴宏、岩田桂司、鉄谷竜三、土屋宏司、田代光恭、二瀬寛之
【七段】
村上修司、園田雅明、三戸範之、御嶽知昭、関山民男、岩渕公一、穴井隆信
【八段】
佐原恭輔
また、南埼玉郡市の先生方も大勢出場されていました。特に武里柔道クラブさんはたくさん出ておられ、あらためてすばらしい事だと感心しました。会場では小川先生の姿も拝見できるなど、今日来て良かったと思いました。
山崎先生は、一方的な試合でしたが、相手の選手が勝負に来なかった為、引き分けでした。
柔道は、年をとっても試合を続ける人は少ないのが現実ですが、今日出場された方々が、一年でも長くご活躍されますよう祈念しています。
平成23年4月28日
【第72号】