みなさん、こんにちは。
先週、途中から一時間程でしたが、久しぶりに水曜日の練習を見に行く事が出来ました。
水曜日も土日同様、指導者がすばらしく、改めて山崎道場の子供達は恵まれているなと感じました。
内容は、バリエーション豊かな打ち込み(通常の打ち込み、スピード打ち込み、担いで相手を浮かせるまでの打ち込み等)を中心に、最後に投げ込みというメニューでした。
ただし、全体的にみて子供達の意気込みが、先生の熱意に、まだ追い付けていないかなという印象を持ちました。途中何度か先生からもご指摘がありましたが…。
小生は勤務地が東京であり、夕方、外出する用事があり会社に戻らないような状況でもない限り、練習時間に新越谷まで向かう事は至難の技です。祝日にあたった1回を除き、これまで2度しか顔を出せた事がありません。一部のお父さん先生にお任せしてしまい、大変恐縮している身です。また、ついでに申し上げると愚息も他の習い事があり参加出来ておりません。そんな立場ではありますが、山崎道場のお父さん先生の一員として、道場の子供達全員の成長を心底願って止みません。ですから、少し厳しい事を綴りました。どうかご容赦下さい。
以前にも書きましたが、柔道は気を抜くと怪我が心配です。だから、ある程度の緊張感は必要です。また、お仕事をお持ちになりながら、毎回ご指導されている先生への感謝の気持ち、また、忙しい中を調整されて、見守って下さるお母さん達がいらっしゃる事も決して忘れてはいけない事です。素直に感謝の気持ちを抱き、やがて思いやりの心を持てる人間になる事は、とても重要です。
練習の話に戻しますが、日々の練習で、自分をどこまで追い込む事が出来るか、そして、その積み重ねが必ず試合に出ます。特に、ここ一番という時にです。
『練習は本番のように。本番は練習のように』と言います。日ごろの練習を大事にしましょう。
私は、何事も最も重要なのは取り組み姿勢、やる気だと思っています。
柔道にしても、勉強にしても、その道で一流となり生計を立てられる人は極限られています。
柔道修行をする目的は様々という話を以前書きました。私的には、少々の事ではへこたれ無い、体力と精神力を養って欲しいと思い、子供に柔道を習うように言いました。
これは、将来どんな道に進むにしても、身につけていて欲しい事だと思うからです。
その主旨からも、真剣に取り組んでこそ、身につく世界、味わえる世界があると思っており、真剣に取り組んで、何かを得て、後年になっても柔道をやって良かったと感じて欲しいと思っています。
本当は、真剣に取り組むとおもしろさがわかるという、好循環に入って来るのですが、中にはかなり出来ている子もいますが、愚息で言えば、残念ながらまだまだ道は遠いです。
『男子三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ』という言葉があります。
簡単に言いますと、鍛錬している人は日々成長しているから、三日も会わなければ目をこすって(目を見開いて)良く見なさい(その位変化しているよ)という意味です。
この言葉の原典と言われるのは、昔の中国の武将の言葉です。
權將呂蒙、初不學。
權勸蒙讀書。
魯肅後與蒙論議。
大驚曰、卿非復呉下阿蒙。
蒙曰、士別三日、即當刮目相待。
漢文読みしますとこうなります
権(けん)の将(しょう)呂蒙(りょもう)、初(はじ)め学(まな)ばず。
権(けん)、蒙(もう)に勧(すす)めて書(しょ)を読(よ)ましむ。
魯粛(ろしゅく)後(のち)に蒙(もう)と論議(ろんぎ)す。
大(おお)いに驚(おどろ)いて曰(いわ)く、卿(けい)は復(ま)た呉下(ごか)の阿蒙(あもう)に非(あら)ず。
蒙(もう)曰(いわ)く、士(し)別(わか)れて三日(さんじつ)ならば、即(すなわ)ち当(まさ)に刮目(かつもく)して相(あい)待(ま)つべし、と。
この話は、中国の三国志という書物に書かれている話です。今から1800年位前、西暦200年頃、中国の呉という国に呂蒙という武将がいました。呂蒙は、勇猛な点では有名でしたが、教養が無かったので、君主の孫権が、勉強もして人間の幅を広げるように話しました。
その後、知将として有名な魯粛という武将が呂蒙を訪ね話す機会がありました。すると、かつての呂蒙ではなく、知性を兼ね備えた立派な武将になっていたそうです。
驚いた魯粛が、呂蒙に言いました。もう以前の呂蒙では無いねと。
呂蒙は言いました。
三日も会わないと見違える程成長しているものだから、刮目して相待つべしと。
もちろん、男子に限らず女子も同じです。
愚息が一番できていないのに何ですが、子供達のやる気で毎回のように刮目していたい、そんな機会が増えるようにしたいですね。
【柔道関連テレビ情報】
1月に韓国で開催されたスウォン・ワールド・マスターズの中継が、1月31日の深夜(正確には2月1日の早朝)ありました。小生自身気付いたのが、深夜でしたので連絡出来ませんでしたが、ご覧になりたい方はご連絡下さい。
<主な中継された選手>
鈴木 桂治選手
穴井 隆将選手
小野 卓志選手
中村 美里選手
平成22年2月9日
<第19号>