みなさん、こんにちは。
金鷲旗大会、ご覧になりましたか?
フジテレビでは、女子の試合がほんの少ししか放送されず、残念でした。
小生は、九州の友人に連絡し、テレビ西日本のビデオを送ってもらいました。
その中で最も印象に残ったのは、女子・優勝校の淑徳高校(東京)1年生、田代選手でした。
『1年生』&『63㌔級』の選手が、決勝戦という大舞台で3人抜きをし、4人目の大将と引き分けて優勝を決めるという快挙を成し遂げました。
『積極性』『スピード』『力強さ』が素晴らしく、また『立って良し寝て良し』全ての動きにソツの無い非凡な才能を感じました(団体戦&抜き勝負のため、相手選手全員が全国トップレベルとは必ずしも限らないという前提はあります)。関節技(腕絡み)をいとも簡単に決めてしまうところは、ついこの間まで中学生だったとは信じられません。また試合内容も素晴らしく、3勝は全て一本勝ち、どんどん前に出て短時間で勝負をつけます。大将戦は引き分けでしたが、その相手は春の選手権で無差別級の高校チャンピオン、しかも全日本女子でもベスト16という強豪選手(愛媛・新田高校の井上選手・110㌔)。決して逃げの柔道をしたのではなく、相手に自分の柔道をさせない試合巧者ぶりでした。その上、4人と試合をした後でも、疲れた様子は見せません。豊富な練習量による抜群のスタミナ、鍛えられているなと思いました。
確かに田代選手は、この大会で彗星の如く現れた選手という訳ではありません。中学時代、1年生ながら全国中学大会・準優勝、2年・3年と連続優勝した逸材です。現在全日本のジュニア強化選手で、中学時代世界カデ選手権(15~16才対象、日本では中学3年から高校2年)でも優勝しています。
今後、更に精進してナショナルチームでの世界を目指して欲しいですね。
また、女子準決勝で、新田高校(愛媛)の大将・井上選手が、相手の中堅~副将~大将を抜き去り、大逆転勝利しました。特に相手が、今年の春の選手権優勝の敬愛高校(福岡)だっただけに見応えがありました。決勝は残念でしたが、準決勝戦での心身の疲れが残っていたのかもしれません。
また、男子は春に続いて国士舘と東海大相模の決勝となり、国士舘が優勝しました。
昨年まで東海大相模が3大大会を2年間制していましたが、今年の国士舘は粒揃いで強いなと感じました。東海大相模にしてみると、大将の王子谷選手が決勝まで出番が無く、決勝が初戦でした。もし前もって1試合でもしていると、また違った結果になったかもしれません。
最後となるインターハイでは、抜き勝負では無く点取り試合となります。
国士舘の3冠なるか、東海大相模の4連覇なるか、更に他校の巻き返しなるか。
8月は、小学生や中学生の全国大会もあります。9月には東京で世界選手権も控えています。試合が目白押しで今から待ち遠しいですね!
※金鷲旗のビデオをご覧になりたい方は、お声をかけて下さい。
平成22年8月6日
【第36号】