みなさん、こんにちは。
今回は、中学の関東大会についてご紹介します。
出場は、東京、神奈川、千葉、埼玉、栃木、群馬、茨城、山梨の各都県です(全日本予選の区分けと同じ)。
但し、こちらは全国大会の予選を兼ねてはいません。全国大会には都道府県予選の優勝者が出場します。
関東大会の出場資格は各都県の上位者で、団体戦は男子は4校(5人制)、女子は3校(3人制)。個人戦は男子3人、女子2人です。
ちなみに、今年の埼玉代表と成績は以下の通りです(団体のみ)。
いつもながら敬称は略させて頂きます。
【男子団体】
◆埼玉栄(埼玉1位)
⇒1回戦:3対1 第三亀戸(東京3位)
2回戦:2対1 塚沢(群馬2位)
準々決勝:1対3 東海大相模(神奈川1位)
◆上青木(埼玉2位)
⇒1回戦:1対2 相洋(神奈川3位)
◆田島(埼玉3位)
⇒1回戦:3対2 佐原(千葉2位)
2回戦:0対4 浜岳(神奈川3位)
◆戸塚(埼玉3位)
⇒1回戦:②対2 前橋第二(群馬1位)
2回戦:1対3 文京第一(東京3位)
※戸塚中には、越谷柔道会出身の大塚、柔志館出身の染谷、武里柔道クラブ出身の杉本など、近隣の道場出身者の名前もありました。頑張ってますね!
【女子団体】
◆東松山南(埼玉1位)
⇒1回戦:シード
2回戦:3対0 富津(千葉3位)
準々決勝:1対1代浜岳(神奈川2位)
◆妻沼東(埼玉2位)
⇒1回戦:1代対1 帝京(東京3位)
2回戦:1代対1 那珂湊(茨城1位)
準々決勝:1対0 西武台(千葉1位)
準決勝:0対3 相原(神奈川1位)
◆埼玉栄(埼玉3位)
⇒1回戦:2対1 前橋第七(群馬2位)
2回戦:0対1 相原(神奈川1位)
【男子団体】
優勝 国士舘(東京1位)2位 相原(神奈川2位)3位 東海大相模(神奈川1位)
3位 日本学園(東京2位)
<準決勝>
国士舘 2対1 東海大相模
相原 2対1 日本学園
<決勝>
国士舘 4対0 相原
今年の国士舘は、大エースはいなくとも、粒が揃っていて失点が少ない印象です。東海大相模は2年生主体のチームなので来年が楽しみです。
【女子団体】
優勝 渋谷教育学園渋谷(東京1位)
2位 相原(神奈川1位)3位 浜岳(神奈川2位)3位 妻沼東(埼玉2位)
<準決勝>
渋谷 2対1 浜岳
相原 3対0 妻沼東
<決勝>
渋谷 1代対1 相原
女子は、渋谷と相原と浜岳が実力上位という印象ですが、大エース朝比奈のいる渋谷が勝ちました。
【男子個人】
<55㌔級>
優勝 山下(東京・安田学園、東京3位)
2位 中沢(東京・足立学園、東京1位)
3位 花川(東京・修徳学園、東京2位)
3位 佐藤(神奈川・浜岳、神奈川3位)
東京が上位を独占しましたが、順位が予選と入れ代わり戦国模様。花川は武里柔道クラブ出身。
<60㌔級>
優勝 西村(埼玉・川口西、埼玉1位)
2位 羽成(茨城・土浦第五、茨城1位)
3位 内山(東京・国士舘、東京1位)
3位 野村(東京・文京第一、東京2位)
埼玉チャンピオンの西村が優勝。武里柔道クラブ出身の久家(東京・修徳)は1回戦勝ち、2回戦で優勝した西村に敗れました。
<66㌔級>
優勝 磯田(東京・国士舘、東京1位)
2位 飯島(栃木・国分寺、栃木1位)
3位 片桐(千葉・富里、千葉1位)
3位 中山(群馬・前橋第二、群馬3位)
以前『悔しかったら強くなれ』でも放送された、宮崎県・芦塚道場出身の磯田が優勝。
<73㌔級>
優勝 三浦(東京・日本学園、東京2位)
2位 加藤(埼玉・埼玉栄、埼玉1位)
3位 横山(東京・打越、東京1位)
3位 野地(神奈川・東海大相模、神奈川1位)
東京1位の横山を敗った加藤ですが、東京2位の三浦に敗れました。この辺も対人競技ゆえのおもしろさではないかと思います。
<81㌔級>
優勝 田崎(東京・国士舘、東京1位)
2位 折原(神奈川・東海大相模、神奈川1位)
3位 園田(埼玉・埼玉栄、埼玉1位)
3位 前田(東京・武蔵野第六、東京2位)
このあたりから団体戦の中心メンバーが出てきますが、田崎が安定した強さで優勝。また、越谷柔道会出身の大塚(埼玉・戸塚中、埼玉3位)も出場。
<90㌔級>
優勝 江畑(東京・国士舘、東京1位)
2位 ウルフ(東京・文京第一、東京3位)
3位 村上(神奈川・六会、神奈川2位)
3位 春日(神奈川・東海大相模、神奈川1位)
国士舘強し。江畑は安定感があったと思います。
<90㌔超級>
優勝 石井(栃木・足利第一、栃木1位)
2位 藤田(神奈川・浜岳、神奈川1位)
3位 森(東京・国士舘、東京1位)
3位 根津(山梨・山梨南、山梨1位)
最重量級を制したのは、石井でした。決勝はゴールデン・スコアにはなりましたが、それまでも押し気味に進めていた石井が大内刈り技有を取って勝ちました。小学生チャンピオンだった森は準決勝で残り時間僅かのところで藤田に逆転負けでした。
石井は足利在住。小学生時代も全国大会に出場。地元の公立中学に進んで並み居る強豪を退けての優勝は素晴らしい。昭徳館関係者もさぞ喜んでいらっしゃると思います。
【女子個人】
<44㌔級>
優勝 七野(東京・由井、東京1位)
2位 酒井(東京・帝京、東京2位)
3位 伊澤(栃木・姿川、栃木2位)
3位 大竹(茨城・古河第一、茨城2位)
東京が強く1位2位独占でした。
<48㌔級>
優勝 小山(群馬・塚沢、群馬1位)
2位 益子(神奈川・旭が丘、神奈川1位)
3位 千葉(埼玉・東松山南、埼玉1位)
3位 赤荻(茨城・古河第一、茨城1位)
県予選優勝者が上位を独占。優勝した小山は団体戦もレギュラーで、2回戦で優勝した渋谷と当たって0対1で負けはしましたが健闘しました。
<52㌔級>
優勝 中村(東京・帝京、東京2位)
2位 義村(東京・修徳、東京1位)
3位 大畑(埼玉・朝霞第三、埼玉2位)
3位 橋本(神奈川・深谷、神奈川1位)
東京代表が上位独占でしたが、予選と順位が入れ替わる混戦ぶりでした。
<57㌔級>
優勝 伴(神奈川・浜岳、神奈川2位)
2位 芳田(神奈川・相原、神奈川1位)
3位 鈴木(千葉・大山口、千葉1位)
3位 矢吹(茨城・那珂湊、茨城1位)
神奈川が上位独占。埼玉代表の嶺井(東松山南、埼玉1位、三郷柔道クラブ出身)は1回戦勝って2回戦で鈴木に敗れましたが、1年生だけに将来有望な選手です。
<63㌔級>
優勝 内尾(神奈川・相原、神奈川1位)
2位 畠石(神奈川・相原、神奈川2位)
3位 飯島(千葉・成田西、千葉1位)
3位 山本(栃木・岩舟、栃木1位)
神奈川、それも相原中学が上位独占。相原と浜岳は今大会で非常に目ざましい活躍ぶりでした。
<70㌔級>
優勝 佐俣(神奈川・浜岳、神奈川1位)
2位 市川(埼玉・妻沼東、埼玉1位)
3位 宮田(栃木・足利第一、栃木2位)
3位 森(東京・淑徳、東京1位)
佐俣が圧倒的な強さで優勝。全国大会でも上位入賞が期待されます。また、埼玉の関口道場出身の山内(栃木・国学院栃木)も1年生ながら栃木予選1位、今回も1回戦勝ち将来楽しみだと思いました。
<70㌔超級>
優勝 朝比奈(東京・渋谷教育学園渋谷、東京1位)2位 冨田(神奈川・相原、神奈川1位)
3位 井上(栃木・国分寺、栃木1位)
3位 岡田(群馬・毛里田、群馬1位)
朝比奈(173㌢123㌔)が圧倒的な強さを発揮。既に体格は全日本トップクラス、全国大会で上位入賞が期待出来ると思います。また、2位の冨田(松前柔道塾出身)も、とても1年生とは思えない活躍ぶりで、小学生時代全国大会2連覇の実力を発揮、将来が楽しみですね。現在163㌢84㌔。体格も素晴らしいので、今後の更なる成長を期待しましょう。
また、男子も1年生ながら小学生時代全国大会で個人優勝した太田(栃木・足利第一、団体戦と個人90㌔級栃木2位で出場)や、個人3位だった力善出身の大賀(栃木・国学院栃木、団体戦と個人90㌔超級栃木2位で出場)等、中学生は成長期ゆえに1年生で出場するだけでも凄いと感じました。
中学生は、8月19日から22日まで、島根県で全国大会が開催されています。今回登場した選手達が活躍してくれる事を祈ります。
19日 女子団体
20日 男子団体
21日 女子個人
22日 男子個人
22日には、小学生の全国大会もあります。今年は北海道で開催。楽しみが続きますね。
平成22年8月20日②
【第41号】