みなさん、こんにちは。
いよいよ世界選手権がカウントダウンですね。
今年は第１回（1956年）、第２回（1958年）以来５２年ぶりの東京開催。もちろん小生は前開催を知りません。テレビで見たのも1979年のパリ大会からで、遠藤純男選手のこれぞ一本という見事な払巻込は、自分の中では『一番凄い一本』として今でも鮮明に覚えています。
今大会は国立代々木競技場第一体育館で９月９日から５日間開催されます。
一生に一度かもしれない東京開催です。是非とも生で熱戦を堪能しましょう。
では代表選手紹介をします。長くなるので２回に分け、今回は２日目まで書きます。いつも恐縮ですが敬称は略させて頂きます。
◆９日（初日）
【男子・１００㌔超級】
■ 高橋 和彦
２５才、熊本県出身、福岡・大牟田高⇒国士舘大⇒新日鐵
１８７㌢１２３㌔
世界ランク４位
■ 鈴木 桂治
３０才、茨城県出身、国士舘高⇒国士舘大⇒国士舘大院⇒平成管財⇒国士舘大教
１８５㌢１１０㌔
世界ランク３位
このクラスは、世界ランク１位のリネール（フランス、２００㌢１３０㌔）の実力No.1は否めませんが、そこは勝負の世界、地元開催として一番重たいクラスでの金メダルを是非とも期待したいですね。
特に高橋は今年の全日本チャンピオン。スタミナがあるので、決勝でＧＳまで行くような展開なら可能性が高いと思います。逆に鈴木は早い段階で対戦しベテランの上手さで勝負する展開を期待します。
【男子・１００㌔級】
■ 穴井 隆将
２６才、大分県出身、天理高⇒天理大⇒天理大職
１８７㌢
世界ランク１位
■ 高木 海帆
１９才、オーストラリア出身、東海大相模高⇒東海大２年在学中
１８２㌢
世界ランク（１５位外）
世界ランク１位の穴井に金メダルを期待します。最近ご子息（長男）も誕生、一番気持ちが乗っている時期かと思います。初日に勢いをつけて、後続の選手達のプレッシャーを和らげて欲しいですね。また、若い高木も思いきりの良い柔道で上位を狙うと共に、貴重な経験を有意義なものにして欲しいです。
【女子・７８㌔超級】
■ 塚田 真希
２８才、茨城県出身、土浦日大高⇒東海大⇒東海大院⇒綜合警備保障
１７０㌢１２５㌔
世界ランク２位
■ 杉本 美香
２６才、兵庫県出身、汎愛高⇒筑波大⇒コマツ
１６６㌢１００㌔
世界ランク（１５位外）
第一人者・中国のトウ・ブンがドーピング違反で出場禁止中。日本勢にも金メダルの可能性が十分。
先陣を切って欲しいですね。
【女子・７８㌔級】
■ 岡村 智美
２１才、熊本県出身、清水ヶ丘高⇒コマツ
１７３㌢
世界ランク１０位
■ 緒方 亜香里
１９才、熊本県出身、阿蘇高⇒筑波大２年在学中
１７１㌢
世界ランク５位
上位選手の力が拮抗しており、混戦が予想されています。共に熊本出身の若い２人に期待しましょう。特に緒方は中学から柔道を始め、２年夏の全中では熊本県代表で出場したほど、潜在能力が高い選手（男子代表・秋本と同じ中学）。高校時代はインターハイ優勝や講道館杯２位、大学１年で講道館杯優勝と年々好成績を残し、今後ますます強くなりそうな楽しみな選手です。
◆１０日（２日目）
【男子・９０㌔級】
■ 小野 卓志
３０才、茨城県出身、桐蔭学園高⇒筑波大⇒了徳寺学園職
１８１㌢
世界ランク１位
■ 西山 大希
１９才、広島県出身、桐蔭学園高⇒筑波大２年在学中
１７９㌢
世界ランク７位
世界ランク１位の小野が、階級転向以降安定した強さを誇っており、金メダルを期待できる階級です。鈴木と同い年、同じ道場出身。一方の西山は、辛口の篠原監督が褒める程、非常に思いきりの良い柔道が身上。お父さんは近大福山⇒東海大、弟も桐蔭学園⇒筑波（全日本強化選手）という柔道一家。桐蔭⇒筑波コンビに期待しましょう。
【男子・８１㌔級】
■ 中井 貴裕
１９才、愛知県出身、大成高⇒流通経済大２年在学中
１７５㌢
世界ランク（１５位外）
■ 高松 正裕
２８才、埼玉県出身、桐蔭学園高⇒筑波大⇒桐蔭横浜大院⇒旭化成⇒桐蔭学園高教
１７０㌢
世界ランク（１５位外）
厳しい階級だと言われていますが、下馬評を覆す事を期待します。中井はかつて世田谷学園や明治大で活躍した石田監督率いる愛知・大成高出身、明治大など都内の強豪校に進学する選手が多い中、茨城県龍ヶ崎にある流通経済大に進学して更に伸びた選手。また、高松は地元埼玉（上福岡市）から唯一の代表。お父さんは中学の柔道教師、これまで五輪や世界選手権で結果を残せませんでしたが、地元開催の大舞台で結果を残して欲しいです。
【女子・７０㌔級】
■ 渡邉 美奈
２４才、茨城出身、土浦日大高⇒コマツ
１６２㌢
世界ランク５位
■ 國原 頼子
２４才、新潟出身、淑徳高⇒淑徳大⇒埼玉大院⇒自衛隊体育学校
１７０㌢
世界ランク３位
このクラスは同学年同志。２４才という柔道選手として脂の乗っている年齢。外国勢も強いですが、日本勢も世界ランク３位と５位。期待したいですね。
【柔道関連テレビ情報】
『世界選手権』
■９月９日（木）19:57～21:24
フジテレビ
初日：
１００㌔超級
１００㌔級
７８㌔超級
７８㌔級
■９月１０（金）19:57～21:09
フジテレビ
２日目：
９０㌔級
８１㌔級
７０㌔級
※ＣＳのフジテレビをご契約されていれば、詳細に（長時間）中継があります。
平成２２年９月１日
【第４４号】
