柔道ニュース 『意識』

みなさん、こんにちは。
野球の日本シリーズはご覧になりましたか?今回は延長戦が多く、紙一重の接戦が多かったと思います。そして、粘り強く最後まで諦めずに戦う事の重要性をあらためて感じさせてくれました。
柔道も一緒です。最後まで諦めない、闘志溢れる選手を目指して欲しいと思います。

さて、今日のテーマは『意識』についてです。
先日の土曜練習の時に、非常に珍しく先生と6年生が少しだけ遅れた事がありました。
定刻前に揃っていた4年生以下の子供達は、開始前いつものようにじゃれあっています。
通常の練習は、道場内のランニングからスタートしますが、定刻になっても誰一人始めようとしません。
『時間になったぞ。ランニングを始めよう。』
と声をかけましたが、走り出す気配がありません。
4年生達も、出来ればもう少し遊んでいたいという態度の子や、誰がリーダー役をやるんだと顔を見合っていたりして、動こうとしません。
忠告3度目、ようやく走り始めました。
ランニングを終えて、先生がいらっしゃるまで、先に準備運動をしようとなりましたが、また誰が前に出るかでお見合い状態です。
その時、6年生が到着し、すぐに先生もいらっしゃって通常に戻りました。
また、準備運動や補強運動の場でも、『意識』を感じます。本気になって取り組んでいるのかなと…。
勿論、感心な子供もいます。
確かに地味な運動ですが、一つ一つに意味があり必要です。単にその運動が身になるかだけでなく、ケガの予防やその後の稽古で、トップスピードで入れるかなど、大きな違いが出ます。恥ずかしながら息子は、これら一連の悪い見本です。
こうした『意識の低さ』は、必ずと言って良い程、試合に出ます。それも競った試合の”ここぞ”と言う時にです。
『練習は試合のように、試合は練習のように』と以前書きました。
柔道が強くなりたいと思う気持ちが、より強く・より長く持続できる子が、やがて大きく成長していくと過去の色々な選手が証明しています。
なかなか4年以下の小学生に自主性を期待するのは難しいかもしれません。
しかし、気の緩みが一番のケガの元です。ケガを治すのは大変ですし、場合によってはクセになったり、完治しない事もあります。
どんなに気をつけていても起きてしまう事はありますが、不注意でケガをしてしまっては後悔します。
大切なのは、常にしっかりと予防をしているかです。

これから日を追うごとに寒くなります。
取り組み姿勢・意識レベルをもう一歩上げて、ケガのない充実した稽古に励みましょう。

【柔道関連テレビ情報】

<アジア大会>

アジア大会が、11月13日から16日まで中国の広州で行われます。特に今回は、ベストメンバーと思われる豪華布陣で挑みますので、メダルはもちろん、各選手の試合ぶりにも期待したいです。

【男子】
無差別  高橋 和彦(新日鉄)
100㌔超級 上川 大樹(明治大)
100㌔級  穴井 隆将(天理大職)
90㌔級  小野 卓志(了徳寺学園職)
81㌔級   高松 正裕(桐蔭学園高教)
73㌔級  秋本 啓之(了徳寺学園職)
66㌔級  森下 純平(筑波大)
60㌔級  平岡 拓晃(了徳寺学園職)

【女子】
無差別級  田知本 愛(東海大)
78㌔超級  杉本 美香(コマツ)
78㌔級   緒方 亜香里(筑波大)
70㌔級  渡邉 美奈(コマツ)
63㌔級   上野 順恵(三井住友海上)
57㌔級   松本 薫(フォーリーフジャパン)
52㌔級   中村 美里(三井住友海上)
48㌔級   福見 友子(了徳寺学園職)

【13日】 17時30分 NHK BS1

【14日】
1時13分 TBS

17時30分 NHK BS1

【15日】
17時30分 NHK BS1

【16日】
17時30分 NHK BS1

※今回は柔道だけの番組ではなく、他の競技も含め長時間放送する中の一つとして放送されます。放送時間にご注意下さい。

平成22年11月9日
【第55号】