柔道ニュース 『ワールドマスターズ バクー2』

みなさん、こんにちは。

昨夜のサッカー・アジアカップ韓国戦はご覧になりましたか?

PK戦の末の勝利でしたが、手に汗握りながら応援していました。

終わったのが1時頃でしたが、しばらく寝付けず、朝は腹痛で4時半前から目が覚めて…、結局今日は一日寝不足でした。

 

さて、今回のテーマは『ワールドマスターズ バクー2』です。サッカーと違いマスコミではそれほど大きく取り上げられませんでしたが、IJFHPで準決勝からLIVE映像が放映されたので、ご覧になった方もいらしたと思います。

男子は決勝進出者無しという厳しい結果でした。

日本で開催された『世界選手権』や『グランドスラム 東京』で好成績を残していただけに残念です。

中にはベテランの鈴木選手のように、試合内容が評価された選手もいました。結果は3位でしたが、準決勝では王者リネール選手とゴールデン・スコアの末、旗判定までもつれる見応えのある内容だったと思います。一日も早くインフルエンザが完治し、次に出場予定の『グランプリ・デュッセルドルフ(ドイツ・2/19~20)』において、持てる力を存分に発揮して、【崖っ縁】からどんどん前進して欲しいと思います。

一方、世界ランク1位の穴井選手が緒戦敗退(直前にぎっくり腰)等、色々と原因はあると思いますが、勝負の厳しさも痛感しました。

現在の選考基準では、たくさんの試合出場が事実上義務付けられています。選手は連戦で疲れもあるでしょうし、毎回結果を出す事は難しいとは思います。

しかし一方で、実力的に抜きん出ている女子48㌔級や52㌔級では常に結果を残していますので、厳しい見方をすれば、力が足りないと言われても仕方ないのかもしれません。篠原監督のコメントにもあるように、この条件は諸外国も同じですから。

 

以前『グランドスラム東京(第58号)』でも書きましたが、このシステムを続けて行く上で一つ心配な事は、選手への精神的・肉体的負荷が大きく、特にベテランに厳しい条件となっているため、選手生命が短くなる事です。名選手が早々と日本代表から姿を消してしまうのは、大変寂しい事です。

若手には若手の、ベテランにはベテランの試合間隔があっても良いのでは…と思います。

 

『ワールドマスターズ バクー』に話しを戻します。

女子は日本人同志の決勝が3階級もあり、改めてレベルの高さを実感しました。

出場11名の中で、優勝3名・2位5名(内3名は日本人同志で決勝)・3位2名という素晴らしい活躍でした。

このまま順調にロンドンまで突っ走って欲しいと思います。

 

【試合結果(敬称略)】

 

【男子】

 

<100㌔超級>

鈴木(国士舘大教)   3位

上川(明治大3年)   5位

 

<100㌔級>

穴井(天理大職)    1回戦敗退

 

<90㌔級>

小野(了徳寺学園職)  3位

西山(新日鐵)     5位

西山(筑波大2年)   1回戦敗退

 

<81㌔級>

中井(流経大2年)   3位

高松(桐蔭学園高教)  1回戦敗退

 

 

<73㌔級>

粟野(筑波大4年)   3位

 

<66㌔級>

森下(筑波大2年)   1回戦敗退

海老沼(明治大3年)  1回戦敗退

 

<60㌔級>

山本(日体大3年)   1回戦敗退

 

 

【女子】

 

<78㌔級>

田知本(東海大4年)  優勝

杉本(コマツ)     2位

 

<78㌔級>

緒方(筑波大2年)    3位

 

<70㌔級>

國原(自衛隊体育学校) 3位

田知本(東海大2年)  5位

 

<63㌔級>

上野(三井住友海上)  2位

 

<57㌔級>

松本(フォーリーフジャパン)  2位

 

<52㌔級>

中村(三井住友海上)  優勝

西田(了徳寺学園職)  2位

 

<48㌔級>

浅見(山梨学院大4年) 優勝

山岸(三井住友海上)  2位

 

 

今後も選手の皆さんは、五輪へのたった一枚の切符獲得へ向けて、一戦一戦大事な試合になります。それは当事者しかわからない、過酷なレースだと思います。

観る側にとっては4年に1度ですが、ほとんどの選手からすれば、一生に一度のチャンスだと思います。

是非ケガや減量等に留意され、持てる力をフルに発揮して悔いの残らない試合をされるよう願っています。

 

 

平成23年1月26日

【第61号】