みなさん、こんにちは。
連日暑いですね。
暑いと体調の維持管理が難しいだけでなく、集中力も途切れがちです。いつも以上にケガに注意しましょう。
お蔭さまで、この柔道ニュースも80回目を迎える事が出来ました。
引き続き宜しくお願いします。
さて、今回のテーマは『卒業⑤・東』です。
5年男子の東(あずま;これまで同様親しみを込めて敬称を略させて頂きます)が、中学受験のため山崎道場を卒業しました。
既に入門していた兄の晴君に続いて、幼稚園の年中組で入門、今日まで6年以上の長きにわたって頑張り、活躍しました。
私は1年生の9月から知っていますが、当時からとても1年生とは思えない、『すばらしい取り組み姿勢』、『高い運動能力』、『綺麗な打ち込み』、『俊敏な動き』、『技のキレ』、『小柄ながらも力強さ』を持ち合わせていました。
文字通り、当時から山崎道場の模範生だったと思いますし、誰もがその真摯な姿勢に感心していたのではないでしょうか。
2年生の時、東は埼玉県の紅白戦で5人を抜き、山崎道場初の県の強化選手に選ばれました。
当時から背負投を武器(得意技)に、大きな相手にも果敢に攻めて、ダイナミックに投げていました。
圧巻は、2年生の11月に開催された南埼玉郡市大会でした。小柄ながら、無差別で個人優勝という快挙を成し遂げました。
しかも、準決勝と決勝は、縦横大きな、倍はあろうかという重量級選手を相手に見事な試合ぶりで勝利しました。間近で見ていましたが、鳥肌が立つ程感動した事を覚えています(準決勝は背負投げ技有、決勝は判定)。
単なる結果でなく試合内容重視でご指導される山崎先生が、『今日の試合は修正する箇所が見つからない』とおっしゃる程、すばらしい出来でした。
歴史も浅く、練習日も少ない道場で、あれだけの選手はなかなか出て来ないのではないかと思いました。
そんな東でしたが、2度程ケガで練習できない時期もありました。
東は山崎道場の思い出について、辛かった事は、ラントレとケガで練習出来なかった時だと答えています。
最初は2年生の春頃、右太腿の肉離れでした。
打ち込みや自由練習が出来ないので、先生から腕立て伏せの指示が出ました。
黙って始めましたが、しばらくして見てみると、まだやっています。結局その日は600回やったと聞きました。
普通の子なら、続かなくなってすぐ止めるか、弱音を吐いて駄々をこねる年頃です。この事一つとっても、やっぱりこの子は凄いなと思いました。
2度目にケガをしたのは肘でした。この時は完治までにしばらく日数を要しました。それでも、休む事なく練習に来て、やれるトレーニングを一生懸命やっていました。
続いて、楽しかった思い出も紹介します。
答えは、みんなで寝泊まりした合宿との事でした。夜遅くまでみんなで話をしたり、ふざけたりした事がとても楽しかったようです。
このような天真爛漫さも東の魅力の一つだと思います。
今回東が抜けるのは、とても寂しい事ですが、致し方ありません。
東の集中力や真摯な姿勢があれば、勉強もきっと頑張れると思います。
どうか勉強でも成果を上げてくれるよう祈念しています。
そしてまたいつの日か、畳の上のあの勇姿を見せて欲しいと願っています。
【柔道関連テレビ情報】
第60回全日本学生柔道優勝大会
7月10日(日) 20:00~22:00
BS11
6月24日~26日に開催された大会の中継です。
既に結果は出ていますが、学生のトップ選手同志の手に汗握る熱い戦いをご覧ください。特に団体戦独特の大声援と(会場の雰囲気がテレビでどこまで伝わるかはわかりませんが)、試合の流れなど、自分が選手になったつもりで心理状態を考えながら見るのも興味深いものです。
中継は、男女の準決勝と決勝の模様を放送します。
どうぞお楽しみに。
平成23年7月2日
【第80号】