柔道ニュース 『自ら考える癖をつけよう』

みなさん、こんにちは。

いよいよ年の瀬ですね。年々1年経つのが早くなっていくような気がします。

今日はクリスマス・イヴ。街のあちこちでイルミネーションが輝いていました。デパートの洋菓子店には、長い行列が出来ていましたね。私も夕食には間に合いませんでしたが、かろうじてケーキは一緒に食べました(何年ぶりか忘れましたが…)。

ともあれ、振り返れば今年もいろいろありました。

寒い春、記録的猛暑、短い秋。この先いったいどんな冬になるのでしょうか!?もちろん季節だけでなく、たくさんの出来事があり、一つ一つ思い出深い事でしょう。

 

 

さて、今年最後のテーマは『自ら考える癖をつけよう』にしました。

 

これまでにも折りに触れ、目的意識をしっかりと持って日々の練習や試合に取り組む事、そしてその積み重ねが重要だと書いてきました。これは、柔道に限らず物事に取り組む際の鉄則のような物だと思っています。

同じような精神論ばかりだと思われるかもしれませんが、私がこの事にこだわる理由は、会社生活の中で感じる事として、教えてもらう事に馴れ、自ら考える事が苦手な人が増えているのではないかと感じるからです。

私自身、自分の事を棚に上げてとやかく言える立場ではありませんが、いろいろな場面で強く感じます。

社会に出てから重要なのはむしろこうした事ではないかと思っています。

へこたれ無い『体力』や『精神力』、集団の中でうまくやって行ける『人間性』、他にも『機を見るに敏』とか、『臨機応変』、そして『バランス感覚』など、学校のテストだけでは測りきれない項目がたくさん求められます。

もちろん完璧な人間なんていませんし、成長するに従って、ある程度自然に身についていく事もあるとは思います。

しかし、身につかないまま年齢を重ねていく人が、たくさんいるのも事実です。

私は、これらの事は子供の頃に柔道を通じて身につく事がたくさんあり、また将来の道を問わず、身につけておきたい基礎的な事だとも思っています。

 

柔道を学ぶ子供達に対して特に心掛けて欲しい事は、取り組み姿勢です。

常日頃から向上心を持ち、自分に足りない物を見つけて補う努力をする、そこに練習する意味があり、高い意識を持つ事で、持続力が芽生えます。これが小学生のうちから、少しずつでもできたら、やがては自ら考えられる大人になれると思います。

考えながら努力する過程、達成感、次の目標に向かう姿勢、この繰り返しの中で得られる事は、決して少なく無いはずです。低学年なら、『強くなりたい』、『皆と一緒に柔道をやる事が楽しい』でも良いでしょう。自分から積極的に参加する気持ちがあれば良いと思います。

 

是非、山崎道場の一人ひとりが、来年は今年より成長したと感じて欲しいし、そんな姿を見たいと願っています。

 

年末年始、山崎道場では年に一度の休みになります。

この一年を振り返り、新しい年の目標を立てる良い機会です。

自主トレと共に、親子で一年の目標を話し合ってみるのも良いかもしれません。

 

 

【柔道ニュースBOX】

柔道ニュースをご愛読頂いている方々から、忌憚ないご意見を頂けたらと前々から思っていました。以前ご意見を募った時もありましたが、コメント送付の手続きが困難であるとの声も頂きました。そこで、『柔道ニュースBOX』を立ち上げました。普通の電子メールですので、下記アドレスまでご意見頂けたら幸甚です。

あくまで私自身が記事を書くにあたって、皆様がどんな内容を希望されているかの参考にさせて頂けたらという主旨ですので、皆様からのコメントは私が拝読させて頂くだけで、公表も致しません。

どうかよろしくお願い申し上げます。

<メールアドレス>

jnews-gb@ma.u-netsurf.jp

 

 

さて、今年の柔道ニュースの更新も今回が最後になります。

一年間ご愛読頂きありがとうございました。

 

これから寒さも厳しさを増してきます。お酒を飲む機会の多い季節でもありますので、お身体には留意され、良い年をお迎え下さい。

来たる年がすばらしい一年でありますようお祈り申し上げます。

 

 

平成22年12月24日

【第59号】